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ポメリウム Pomerium

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ポメリウム
Pomerium

鳥占師によって制定された古代ローマ市の境界線の意。本来の宗教的聖域からローマ市の中心市域となり,市壁に囲まれていたという。しかしその実態は明らかでない。当初パラチヌス丘に始り,L.スラおよびユリウス・カエサルによって拡大されたらしい。帝政期にはクラウディウス帝によってアウェンチヌス丘も編入され,最後にはアウレリアヌス城壁を越えてマルスの野 (カンプス・マルチウス ) とピンチオの丘の南半部をも包含した。

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世界大百科事典内のポメリウムの言及

【ローマ】より

…つまりここには神々に崇敬を払い,そのための祭儀をなすことによって,恩恵としての安寧と繁栄が与えられる,という神と人との相互授受の観念,ラテン語でdo ut des(〈神々たる汝が与え給わんがために我は与える〉の意)と表現される観念がみいだされ,このような観念は古代末期に至るまでのローマの宗教の根底をなしたといえる。ローマでは王自体が祭司の機能を果たしていたらしく,建国神話においても都市の起源がポメリウムpomeriumと呼ばれる神聖な円い土地に求められ,共和政期を通じて,そこは神聖な領域として保持され続けたこともローマ国家と宗教の強固なつながりを示す。国家の成長に伴って神官も増えた(サリ神官団,ユピテル祭司団,ウェスタの巫女)。…

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