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ポルトガル美術 ポルトガルびじゅつPortuguese art

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ポルトガル美術
ポルトガルびじゅつ
Portuguese art

ポルトガルにはローマの支配時代の建築物が残っているが,その後も,地理的条件と中世の歴史的条件により,他国の影響を受けることが多かった。ムーア的要素 (中世におけるイスラム勢力の支配) とヨーロッパ的要素 (16世紀後半から 17世紀中頃までのスペイン王家の支配) とが混交し一体化したうえに成り立ち,ヨーロッパ諸国とは多少趣を異にした様式を発展させた。ゴシック様式は 15世紀末に開花し,16世紀にルネサンス様式が伝えられ,17~18世紀にバロック様式ロココ様式が伝えられた。その間,マヌエリノ様式による建築,バロック様式による木彫が発展し,絵画では 15世紀なかば頃の N.ゴンサルベス,肖像画家 C.モライスらが活躍。 18世紀末~19世紀に F.ビエイラや D.セケイラらが活躍し,ポルトガル美術の高い水準を示した。なお 15世紀のリスボンは,ヨーロッパにおける工芸 (宝石・金銀細工) の中心地であった。またポルトガル人の海外渡航により,日本や中国に影響をもたらした。

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