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マルセルセッケン(マルセル石鹼) マルセルせっけんMarseille soap

世界大百科事典 第2版の解説

マルセルせっけん【マルセルセッケン(マルセル石鹼) Marseille soap】

マルセイユ地方では良質のオリーブ油が大量に産出され,これを原料としてセッケンの製造が行われたので,このセッケンを日本ではマルセルセッケン(正しくはマルセイユセッケン)と呼んだ。原料が良質の脂肪酸であることに加え,油脂のケン化,塩析を3回以上繰り返して遊離アルカリや中性脂肪残分がないようにケン化し,かつ十分熟成させることによって得られる良質のセッケンである。充てん(塡)物を含まず,溶解性に富む。現在では油脂原料としてオリーブ油を主成分とせず,代りに綿実油,ラッカセイ油,牛脂なども多量に使用するようになったため,マルセルセッケンの名称は充てん物を含まない,良質の液脂セッケンに対して用いられている。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

世界大百科事典内のマルセルセッケン(マルセル石鹼)の言及

【マルセイユ】より


[産業]
 マルセイユの工業は,植民地をはじめ海外からの輸入資源を加工する工業として発達してきた。マルセイユセッケン(日本では誤ってマルセルセッケンと呼ばれる)で有名なセッケン製造や食料油製造は,アジア・アフリカの熱帯産植物性原料を利用するものであったが,合成洗剤の出現や北部フランスに新鋭工場が立地し衰退した。コルベールの時代からアンティル諸島のサトウキビを精製してきた砂糖工業は今日も継承され,サン・ルイにある工場でレユニオン,マダガスカルを中心としたインド洋諸国からの原料を精製している。…

※「マルセルセッケン(マルセル石鹼)」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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