オリーブ油(読み)オリーブゆ(英語表記)olive oil

翻訳|olive oil

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

オリーブ油
オリーブゆ
olive oil

オリーブの果実 (油含量 40~60%) から圧搾して採油した不乾性油。淡黄緑色,無臭,清澄で,高価ではあるが風味のすぐれた食用油としてサラダ油に,また缶詰用として用いられるほか化粧用,薬用などの用途がある。脂肪酸オレイン酸 (65~85%) が多く,鹸化価 185~197,ヨウ素価 79~90。オリーブは地中海沿岸地方が主産地であり,近時,日本でも瀬戸内海地方 (小豆島) で栽培に成功したが生産量は少い。

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百科事典マイペディアの解説

オリーブ油【オリーブゆ】

オリーブの完熟した実を乾燥させ,圧搾して得る不乾性油。淡黄色。凝固点0〜6℃。サラダ油その他食用油(ゴマ油,綿実油などと混合もされる),化粧品,セッケン原料などや,薬用としてオレフ油ともいい,浣腸(かんちょう)剤,乳剤,膏剤,塗擦剤などに用いられる。
→関連項目イタリア料理オリーブツバキ(椿)油不乾性油マルセルセッケン(石鹸)

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世界大百科事典 第2版の解説

オリーブゆ【オリーブ油 olive oil】

オリーブの実から得られる淡黄色の不乾性油。比重0.914~0.929(15℃),屈折率1.4654~1.4683(25℃),酸価3.6,ケン化価185~197,ヨウ素価70~90である。10℃で濁り,0℃でペースト状になる。オリーブ油の約25%は固形グリセリド(ステアリン酸,パルミチン酸,アラビン酸のグリセリドが主)であり,約75%は液状グリセリド(リノール酸,オレイン酸などのグリセリドが多い)である。

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大辞林 第三版の解説

オリーブゆ【オリーブ油】

オリーブの実からとれる不乾性油。食用・化粧品・薬品の原料などに利用される。オリーブ-オイル。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

オリーブ油
おりーぶゆ
olive oil

モクセイ科のオリーブの果実の果肉から採油される脂肪油。果実の含油量は25~60%。オリーブの主産地は、スペイン、フランス、イタリア、ギリシア、トルコなど地中海沿岸地方であり、日本では小豆島(しょうどしま)(香川県)などで少量産出するのみである。緑色の果実が熟すと、紫色さらに黒色になる。果汁の中に油は粒状となって存在している。核から採油されるオリーブ核油は、成分、性状ともにオリーブ油に似たものである。圧搾法により採油するが、さらに溶剤抽出法にかけることもある。最上等の品質のものを処女油といい、冷圧法で採油する。ヨウ素価は80~85。主要成分脂肪酸はオレイン酸で80%以上に達し、そのためオレイン酸の製造原料となる。不乾性油である。食用油としてサラダ油、てんぷら油に使用される。医薬品、缶詰用油にも用いる。食用に供しない油は主としてせっけんや化粧品に消費される。アルカリ精製の際に生ずる油滓(ゆさい)は、繊維工業用せっけん製造に用いられる。[福住一雄]

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世界大百科事典内のオリーブ油の言及

【オリーブ】より

…オリーブ果実にはオリュロペインと呼ばれる苦味成分があるので,まず約2%の苛性ソーダ溶液につけて渋抜きをし,水洗し,塩水につけ,さらに本漬をして発酵させるのが塩蔵法であって,食べられるまで少なくとも十数日を要する。果肉には15~30%の油分を含み,高級なオリーブ油がしぼられ,化粧用,食用,工業用など用途が広い。種子からもオリーブ核油がとれる。…

【食用油】より

…(5)米油(米ぬか油) 米ぬかに含まれる7~22%の油脂分を採取・精製したもので,良質のてんぷら油,サラダ油に使われる。(6)オリーブ油 オリーブの果実は種子のほか果肉にも微粒子の状態で油脂分が含まれており,これを採取する。古くからスペイン,イタリア,ギリシアなどで賞用され,サラダ油の根源となった。…

【ツバキ油(椿油)】より

…精製したものは食用油,潤滑油にも用いられる。主要脂肪酸がオレイン酸であり,オリーブ油とともにオレイン酸製造の原料となる。組成,特性はオリーブ油,サザンカ油および茶油に似ており,とくにサザンカ油は古くから日本でツバキ油と混和して同じように用いられてきた。…

【油料作物】より

…世界の主要ダイズ生産国はアメリカが6割前後で,中国,ブラジルが続く。オリーブ油はスペイン,イタリア,ギリシアの南欧各国が生産の大部分を占め,乾燥油として用いられる。亜麻仁油はアルゼンチン,カナダ,インド,ヒマワリ油は旧ソ連,アメリカ,アルゼンチン,パーム油はマレーシア,ナイジェリア,インドネシアが主要生産国である。…

※「オリーブ油」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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