牛脂(読み)ギュウシ

デジタル大辞泉 「牛脂」の意味・読み・例文・類語

ぎゅう‐し〔ギウ‐〕【牛脂】

牛の脂肪を精製したもの。白または淡黄色をし、特有の匂いがある。食用ほかせっけん・ろうそくの製造原料潤滑油軟膏基剤などに使用ヘット

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精選版 日本国語大辞典 「牛脂」の意味・読み・例文・類語

ぎゅう‐しギウ‥【牛脂】

  1. 〘 名詞 〙 牛のあぶら肉から取った脂肪。グリセリン脂肪酸からなる白色または淡黄色のかたまり。工業用油脂原料として重要で、食用、せっけん原料、工業用ステアリン酸・工業用オレイン酸原料、潤滑油などに広く用いられる。牛蝋(ぎゅうろう)。ヘット。
    1. [初出の実例]「牛脂、豚脂、香料を蓄へ」(出典:米欧回覧実記(1877)〈久米邦武〉三)

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改訂新版 世界大百科事典 「牛脂」の意味・わかりやすい解説

牛脂 (ぎゅうし)

ウシ脂肪組織からとった脂肪のことで,英語ではビーフ・タローbeef tallowという。日本では牛脂のことをヘットということが多い。
タロー →ヘット

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「牛脂」の意味・わかりやすい解説

牛脂
ぎゅうし
beef tallow

牛の脂肉からとった脂肪。脂肪組成はオレイン酸,パルミチン酸,ステアリン酸。上級品はマーガリンショートニングとして食用に使用される。下級品は硬化油石鹸の原料とするほか加水分解してグリセリン,脂肪酸として工業用に使用される。

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百科事典マイペディア 「牛脂」の意味・わかりやすい解説

牛脂【ぎゅうし】

ヘット

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栄養・生化学辞典 「牛脂」の解説

牛脂

 ヘットともいう.ウシの脂肪組織から加熱溶出して製造する脂肪.食用や工業用原料にする.

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「牛脂」の意味・わかりやすい解説

牛脂
ぎゅうし

ヘット

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世界大百科事典(旧版)内の牛脂の言及

【タロー】より

…ウシまたはヒツジの脂肪組織からレンダリング法(加熱して脂肪を融出させること。普通は間接蒸気によるドライレンダリング法を用いる)によって製造した脂肪のことで,ウシからのものをビーフタローbeef tallow(牛脂),ヒツジからのものをマトンタローmutton tallow(羊脂)という。普通タローといえば牛脂をいう。…

【ヘット】より

…ドイツ語のFettまたは英語のfatからなまった言葉と思われる。日本では牛脂のことをいうことが多い。しかし牛脂は英語ではbeef tallowといい,いつごろから日本でヘットが牛脂を意味するようになったかはっきりしない。…

※「牛脂」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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