マロー族(読み)マローぞく(その他表記)Maloh; Memaloh

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マロー族」の意味・わかりやすい解説

マロー族
マローぞく
Maloh; Memaloh

ボルネオ島,インドネシア領カリマンタンバラット州のカプアス川上流域に居住するプロト・マレー系民族。人口約1万 5000 (1991) 。マロー (ムマロー) とはおもに近隣のイバン族側からの呼び名。一般には居住地,言語上の違いからタマン族,カリス族,ウンバロー族という3つの下位集団に分れる。これらは貴族層を中心とした共通の社会階層をもち,通婚圏を形成する。親族組織は双系で,妻方居住婚の傾向がある。河川沿いの沖積地で陸稲などの焼畑耕作を行う。金属細工やビーズ工芸などの手先仕事にたけ,マロー銀細工師として知られる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む