マロー(読み)まろー(その他表記)Edward Roscoe Murrow

デジタル大辞泉 「マロー」の意味・読み・例文・類語

マロー(Mallow)

アイルランド南部、コーク州の町。ブラックウオーター川沿いに位置し、農産物集散地として、また鉄道要衝として発展。19世紀前半には温泉保養地としても知られた。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「マロー」の意味・わかりやすい解説

マロー(Edward Roscoe Murrow)
まろー
Edward Roscoe Murrow
(1908―1965)

1940、1950年代のアメリカ放送界を代表するジャーナリスト。通称エド・マロー。ノース・カロライナ州生まれ。ワシントン州立大学卒業。1935年にCBS放送入りし、1961年ケネディ大統領の要請により合衆国情報局(USIA長官に就任するまで、ニュース・レポーターキャスターとしてつねに報道の第一線で活躍、「報道のCBS」の評価を確立する立役者の一人となった。第二次世界大戦時、ドイツ空軍爆撃下のロンドンからの決死的な戦況報道で一躍有名になり、大戦後は、テレビ番組「シー・イット・ナウ」で、赤狩り旋風の中心となったマッカーシー上院議員をまっこうから批判し続け、同議員を失脚に導くなど、アメリカ報道史に大きな足跡を残した。エミー賞受賞(1952)。著書に『This Is London』(1941)などがある。

[伊豫田康弘]

『A・ケンドリック著、岡本幸雄訳『ヒトラーはここにいる――エド・マローの生涯』(1973・サイマル出版会)』『田草川弘著『ニュースキャスター――エド・マローが報道した現代史』(中公新書)』


マロー(アイルランド)
まろー
Mallow

アイルランド共和国南西部、コーク県の都市。ブラックウォーター川の中流部に位置する。人口7109(2002国勢調査速報値)。後背地に北コーク盆地の農業地帯を控え、エンバクオート麦ジャガイモの取引が行われるほか、酪農ビートテンサイ)栽培、食品加工業がある。鉄道・道路交通の要衝で、ダブリン―コーク間の幹線とキラーニー方面への支線分岐点となっている。

[米田 巌]

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