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ミシュランガイド みしゅらんがいどLe Guide Michelin

知恵蔵の解説

ミシュランガイド

『Le Guide Michelin(ル・ギッド・ミシュラン)』はフランス全国のレストランとホテルを厳選し、格付けしつつ網羅したガイドブック。そもそもは同名のタイヤメーカーが販売促進と顧客サービスのため、地図とともに編纂(へんさん)したのが始まりで、以降年度版で刊行を続け、今日ではガイドブックの世界的権威となった。人気と信頼を得た理由は、複数の覆面調査員による秘密裡(ひみつり)の取材・評価法と、店のおいしさを星で(日本版ミシュランによれば、1つ星=そのカテゴリーで特においしい料理、2つ星=遠回りしてでも訪れたい料理、3つ星=そのために旅行する価値のある卓越した料理)、快適度をスプーン&フォークの数で格付けし、その他のデータ(駐車場の有無、支払い方法など)も独自のマークで表示するという、詳細ながら明快な編集方法にあるといわれる。既に欧米各国・各都市版も刊行されているが、2007年11月に東京版(08年度版)が刊行され、アジア初上陸を果たした。当時、マスコミがかね太鼓であおったこともあってか、また本家のフランス版とは異なる編集方針(審査基準が不透明との批判もあるが)と構成(料理などの写真と解説文が付いた)も注目されてか、その1年間で27万部(プラス英語版3万部)が売れた。以降、便乗ガイド本やネット・サイトが多々出現するなどの話題性を保ってきたが、発行3年目に当たる今年(09年)秋は、2010年度東京版に加えて初の京都・大阪版も刊行され(後者は10月16日、前者は11月20日発売)、このガイド本の周辺は再びにぎわいを呈している。09年度版の売れ行きは約15万部にとどまり、今後の売上部数の推移に注目が集まっている。
ちなみに、08年度版の星付きレストラン(日本版の場合、掲載店はすべて星付き)の数は150店、09年度版は173店、10年度版は197店(うち1つ星144、2つ星42、3つ星11)、京都・大阪版は150店(うち1つ星118、2つ星25、3つ星7)。年ごとの新たな店の参入や星の数の変動(昇格・降格)も興味深いが、とりわけ10年度版の内訳では、高級店が多い日本食カテゴリーの中に居酒屋、焼き鳥、おでんといったジャンルが新たに加わり、店選びに日本人の好みや地域性、不景気な世相を反映した庶民色がより考慮されてきたように見受けられる。なお、08年末にはアジアでの第2弾として香港・マカオ版も刊行されている。

(中島富美子  フード・ジャーナリスト / 2009年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

朝日新聞掲載「キーワード」の解説

ミシュランガイド

フランスのタイヤメーカー、ミシュランが1900年から西欧で発行。飲食店で出された料理を、素材や調理技術、コストパフォーマンスなどの共通の基準で評価し、星の数で示す。日本では日本ミシュランタイヤが2007年以降、都市部を中心に毎年更新。特別版は12年から随時発行し、今回で10地域になるという。

(2017-11-07 朝日新聞 朝刊 愛媛全県・1地方)

出典 朝日新聞掲載「キーワード」朝日新聞掲載「キーワード」について 情報

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