ミュンヘンの新市庁舎(読み)ミュンヘンのしんしちょうしゃ

世界の観光地名がわかる事典 「ミュンヘンの新市庁舎」の解説

ミュンヘンのしんしちょうしゃ【ミュンヘンの新市庁舎】

ドイツ南部、バイエルン州の州都ミュンヘン(München)市街中心部のマリエン広場にある、同市の市役所の建物。1867~1908年にかけて建設されたネオゴシック様式の建物で、3つの建物からなる。中央の高さ85mの塔にある仕掛け時計グロッケンシュピール(Glockenspiel)が、新市庁舎の最も有名な見どころといわれる。ドイツ国内では最大、ヨーロッパ全体では5番目に大きい仕掛け時計である。毎日11時、12時、17時からの約10分間、仕掛けが動き出す。人間とほぼ同じ大きさの32体の人形が、1568年のバイエルン大公ヴィルヘルム5世とロートリンゲンロレーヌ)の公女レナーテとの結婚式の様子を演じる。また、21時には時計の左側の出窓からホルンを鳴らす夜警の人形が、右側の出窓からはミュンヘンのシンボルの「ミュンヘン小僧」が登場する。なお、同じマリエン広場に面した白い建物が旧市庁舎である。戦後再建・復元された、1417年完成のゴシック様式の建物で、その塔は現在、おもちゃ博物館として使用されている。

出典 講談社世界の観光地名がわかる事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android