ムラービト朝美術(読み)ムラービトちょうびじゅつ(英語表記)Almoravid art

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ムラービト朝美術」の意味・わかりやすい解説

ムラービト朝美術
ムラービトちょうびじゅつ
Almoravid art

11世紀なかばから約1世紀間,現在のモロッコアルジェリアチュニジアなどマグレブ地方において展開したムラービト朝下のイスラム美術。アルジェ,ネドロマ,トレムセンの大モスクおよびフェスカラウィーン・モスクは現存する代表的遺構。いずれも太いピアの上に円頭馬蹄形アーチを並べ,木造天井をかけた建築で質素な性格を示す。また壁面装飾には繊細な植物文様,文字文様が用いられた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android