ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カラウィーン・モスク」の意味・わかりやすい解説 カラウィーン・モスクMosque of Qarawiyyīn モロッコの古都フェスにある,最も古く,最も大きなモスク。創建は 857年頃。チュニジアのカイラワーンからモロッコへ移住してきた人々が建立したもので,「カラウィーン」とは「カイラワーン人の」という意。当初,礼拝室はキブラ壁に平行な4つの廊から成り,ミフラーブの前方にやや広い中軸廊が延びていた。ムラービト朝のもとで 1135~43年頃増改築がなされ,間口 21スパン (張間) ,奥行 10スパンという広大な礼拝室が完成するとともに,中軸廊にはプラスターによる装飾的なドームが造られた。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by
世界の観光地名がわかる事典 「カラウィーン・モスク」の解説 カラウィーンモスク【カラウィーンモスク】Kairouyine Mosque モロッコ第2の都市フェズにある、モロッコ最大規模のモスク。ムーレイ・イドリス廟(びょう)の東0.3kmにある。チュニジアのカイルアンから避難してきたアラブ人やユダヤ教徒が移り住むようになったため、建造された。859年に当初は礼拝堂として建てられ、以後、拡張されて、モスク内には世界最古の大学も創建され、アラブ諸国から多くの留学生が集まった。建物の壁面は幾何学(きかがく)模様やアラビア文字の美しいタイルがちりばめられ、中庭には大理石の噴水がある。 出典 講談社世界の観光地名がわかる事典について 情報 Sponserd by