ユナニ(その他表記)Yunani

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ユナニ」の意味・わかりやすい解説

ユナニ
Yunani

アラビア伝統医学。ユナニとはイオニアがアラブ風に転訛した語である。元来はギリシア医学,特にガレノスの伝統が5世紀以後東漸して,ペルシアを経てイスラム文化圏に定着し,アラブ化されたものである。 10~12世紀に黄金時代を迎え,ラージーイブン・シーナーイブン・ルシュドらの大家が出たが,13世紀以降急速に退潮した。しかし,ムガル朝下のインドでは手厚い保護を加えられ,現在まで引継がれている。現在,最も盛んに行われているのはパキスタンで,次いでインドのイスラム教徒の間で行われている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

関連語 シーナー

関連語をあわせて調べる

今日のキーワード

イチロー

[1973~ ]プロ野球選手。愛知の生まれ。本名、鈴木一朗。平成3年(1991)オリックスに入団。平成6年(1994)、当時のプロ野球新記録となる1シーズン210安打を放ち首位打者となる。平成13年(...

イチローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android