ヨハネス21世(読み)ヨハネスにじゅういっせい(その他表記)Johannes XXI

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヨハネス21世」の意味・わかりやすい解説

ヨハネス21世
ヨハネスにじゅういっせい
Johannes XXI

[生]1210/1220頃.リスボン
[没]1277.5.20. ビテルボ
ポルトガル出身の史上最も学殖豊かな教皇の一人 (在位 1276~77) 。本名 Petrus Juliani。スコラ哲学者としてはペトルス・ヒスパヌス Petrus Hispanusとして知られる。 1228~35年頃パリ大学で学び,シエナ大学で医学を教えた。 72年グレゴリウス 10世の侍医となり,ブラガ大司教,73年トゥスクルム司教枢機卿に任命された。広く普及した教科書『論理学小大全』 Summulae logicales,『霊魂論』 De anima,『眼の書』 Liber de oculoほか多くの医学書を著わし,アリストテレスの『動物論』,偽ディオニュシオスの『聖秩論』の注解などを残した。教皇としてはオルシニ枢機卿を重用したが,宮殿天井落下事故により急逝

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