ラ・ロシュ(読み)らろしゅ(英語表記)Sophie von La Roche

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ラ・ロシュ」の意味・わかりやすい解説

ラ・ロシュ
らろしゅ
Sophie von La Roche
(1731―1807)

ドイツの女流小説家。アウクスブルク名門に生まれる。宮廷顧問官ラ・ロシュと結婚。ロマン派の詩人C・ブレンターノの母方祖母イギリスの作家リチャードソンらに倣う、女の理想像を描く書簡体小説『シュテルンハイム嬢の物語』全二巻(1771)は多くの読者を獲得ゲーテヘルダーからも高く評価された。ほかに多数の娯楽小説がある。

[伊藤利男]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android