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ラークシャサ rākṣasa

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ラークシャサ
rākṣasa

羅刹。インド神話の悪魔のこと。ラクシャスを祖先とする一族で,夜ごとに墓場に出没し,供え物を乱したり人肉をくらうといわれる。その女性形はラークシャシー rakṣasīで羅刹女と訳される。叙事詩『マハーバーラタ』中の人食い巨人ヒディンバ,その仲間キルミーラ,ガトートカチャや『ラーマーヤナ』中のランカーの王ラーバナなどが有名。しかしこの悪の権化も仏教に吸収されて仏の守護神となった。像としては神王形で甲冑を着け,刀を持って白獅子に乗っている。

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世界大百科事典内のラークシャサの言及

【八部衆】より

…またこれとは別に,四天王の配下とされる八部衆がある。(1)乾闥婆,(2)毘舎闍(ぴしやじや)(ピシャーチャPiśāca),(3)鳩槃荼(くはんだ)(クンバーンダKumbhāṇḍa),(4)薛茘多(へいれいた)(プレータPreta),(5)竜,(6)富単那(ふたんな)(プータナーPūtanā),(7)夜叉,(8)羅刹(ラークシャサRākṣasa)。このうち(2)と(8)は食人鬼の一種。…

【羅刹】より

…インド神話における鬼神。サンスクリットのラクシャスrakṣasないしラークシャサrākṣasaの音写。後者は前者からの派生語である。…

※「ラークシャサ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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