ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ルス」の意味・わかりやすい解説 ルスRus' ルーシとも読む。ロシア,ロシア人のもととなった東スラブの種族の呼称。この語の発生については,18世紀以来論争があって,「ノルマン説」を唱える学者はスカンジナビア起源を主張し,他方はスラブ起源を主張している。現在ロシアの学者は黒海北岸,ドネプル川流域に住んでいたスラブ人に由来するものと考え,それがのちに国と民族の名称になったとしている。この語は 17世紀にいたるまでロシアの地と国家をさして用いられたが,15世紀末から「ロシア」 Rossiyaという語が用いられはじめ,次第にルスからロシアと呼ばれるようになった。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by