ルンダ王国(読み)るんだおうこく

山川 世界史小辞典 改訂新版 「ルンダ王国」の解説

ルンダ王国(ルンダおうこく)
Lunda

アフリカ中部,現在のコンゴ民主共和国南部のコンゴ川上流のサバンナ地域に,15世紀頃形成されたルンダ人を主体とする王国東隣ルバ王国とともにアフリカ東部海岸に至るアフリカ中央部の遠距離交易路を支配して勢力を拡大した。19世紀後半コンゴ自由国の名目上の支配下に置かれたが,1905年から09年にかけてルシディ王が大反乱を組織し,ゲリラ戦で抵抗したものの鎮圧された。

出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報

世界大百科事典(旧版)内のルンダ王国の言及

【ルバ王国】より

ルバ族Lubaを中心にした多様な民族集団,従属王国,首長領を影響下に収めたためルバ帝国とも呼ばれる。緊密な関係のあった西隣のルンダ王国Lunda(あるいはルンダ帝国)とともに,ルバ・ルンダ文化の影響は,コンゴ民主共和国南部の熱帯雨林の南の縁にあたるサバンナ地帯全体(タンガニーカ湖西岸まで)に及んだ。ルバ王国はアフリカ中央部を横断する通商ルートの中央部を占め,19世紀に最盛期に達したが,19世紀末には外部勢力(アラブの奴隷狩り,西欧列強)の影響や内部での王位継承をめぐる紛争で弱体化し解体した。…

※「ルンダ王国」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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