ロータリー掘り(読み)ロータリーぼり(英語表記)rotary drilling

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ロータリー掘り」の意味・わかりやすい解説

ロータリー掘り
ロータリーぼり
rotary drilling

ビット先端につけた掘り管を,ロータリーテーブルで回転させて坑井を掘削する方法。掘り管の下端,すなわちビットの直上にはドリルカラーと称する肉厚のパイプを挿入するのが通常であり,これによってビットに地層に対する高い荷重を与えることができる。この場合掘り管はドリルカラー以下の重量を吊下げて,ビット荷重をコントロールする状態に保たれる。掘り管やドリルカラーその他,ビットの上に連続して接続されたものをドリルストリングと称するが,これは中空になっており,その中を掘削泥水が通ってビットのノズルから坑底に噴出される。噴出された泥水は,地層の掘り屑とともにドリルストリングと坑壁の間を通って地表に送り返される。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android