法則の辞典 「ヴィリアル定理」の解説 ヴィリアル定理【virial theorem】 N 個の粒子が相互作用をしている系で,i 番目の粒子の座標を(xi,yi,zi),受けている力を(Xi,Yi,Zi)で表したとき,(-1/2)∑(xiXi+yiYi+ziZi)の時間平均をヴィリアルと呼ぶ.これはクラウジウス(R. Clausius)の命名によるが,これが運動エネルギー(∑(1/2 m)(pix2+piy2+piz2))の時間平均に等しいという定理である.もともとは古典力学系についてクラウジウスが導いた定理であるが,量子力学系についても同様に成り立つ. 出典 朝倉書店法則の辞典について 情報