一の町遺跡(読み)いちのまちいせき

日本歴史地名大系 「一の町遺跡」の解説

一の町遺跡
いちのまちいせき

[現在地名]志摩町稲留・師吉・小金丸・初

可也かや山北側の低平な微高地上にある。約七万平方メートルほどの弥生時代中期・後期主体の集落跡。平成九年(一九九七)からの四次にわたる調査で掘立柱建物跡が多数出た。とくに第二次調査区では倉庫群や平屋の大型建物跡二棟が柵で区画されていたようである。その東側の第三次調査区からは弥生中期前半とみられる四辺の柱穴をそれぞれつなげて掘った布掘りの大型建物跡(床面積九五平方メートル)と、後期後半頃の総柱で高床の大型建物跡(床面積九八平方メートル)が出た。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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