一人芝居(読み)ヒトリシバイ(その他表記)monodrama

翻訳|monodrama

デジタル大辞泉 「一人芝居」の意味・読み・例文・類語

ひとり‐しばい〔‐しばゐ〕【一人芝居/独り芝居】

登場人物一人だけの芝居。また、一人で数人の役を演じ分ける芝居。
相手がないのに、自分の思い込みだけでいろいろな言動をとること。「結局彼の―に終始した」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

知恵蔵 「一人芝居」の解説

一人芝居

俳優1人だけで演じられる芝居。日本では1926年、築地小劇場で汐見洋がチェーホフ作「タバコの害について」を独演したのが先駆。第2次大戦後は、杉村春子が48年に独演したジャン・コクトー作「声」が注目された。その後、坂本長利独演の「土佐源氏」(宮本常一原作、67年初演)、渡辺美佐子の「化粧」(井上ひさし作、82年初演)の成功がきっかけとなって一人芝居が急増。イッセー尾形の「都市生活カタログ」シリーズは作品が300本を超え、欧米でも上演されている。その他、主な一人芝居には、加藤健一の「審判」(バリー・コリンズ作)、白石加代子の朗読劇形式による「百物語」シリーズ、毬谷友子の「弥々(やや)」(矢代静一作)、春風ひとみの「壁の中の妖精」(福田善之作)などがある。

(扇田昭彦 演劇評論家 / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

世界大百科事典(旧版)内の一人芝居の言及

【モノローグ劇】より

…一人芝居。1人の俳優のみによって演じられる劇。…

※「一人芝居」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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