数人(読み)すにん

精選版 日本国語大辞典 「数人」の意味・読み・例文・類語

す‐にん【数人】

続日本紀‐霊亀元年(715)一〇月丁丑「親族死亡子孫数人、常恐被狄徒抄略乎」
最暗黒之東京(1893)〈松原岩五郎〉二〇「此の盲人は其膝下に数人(スニン)小童を飼養して其技を習はせ」

かず‐びと【数人】

〘名〙
① どこにでもいる、ありふれた人。
② 数多くいる人。おおぜいの人。
幸若ほり川(室町末‐近世初)「尾張長田(おさだ)たちにて、長田が子ども、その数人をほろぼし」

すう‐にん【数人】

〘名〙 三~四人、五~六人ぐらいの人数をばくぜんとさしていう語。数口(すうこう)。古くは「すにん」。
露団々(1889)〈幸田露伴〉二〇「大統領始め朝野の名士数人(スウニン)証人として」 〔孟子‐公孫丑下〕

す‐じん【数人】

〘名〙 三、四人、五、六人の人を漠然という語。すうにん。また、大勢の人。衆人
※車屋本謡曲・鉢木(1545頃)「さてご前には諸侍、其ほか数人(すじん)並み居つつ」 〔和英語林集成初版)(1867)〕

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デジタル大辞泉 「数人」の意味・読み・例文・類語

すう‐にん【数人】

2、3か5、6ぐらいの人数。
[類語]数名幾人

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