一寒(読み)イッカン

デジタル大辞泉 「一寒」の意味・読み・例文・類語

いっ‐かん【一寒】

《「一」は、もっぱら、ひとえに、の意》身につけている着物が薄く、いかにも寒そうなこと。また、ひどく貧しいこと。赤貧
ひと冬。
「―ヲシノグ」〈日葡

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精選版 日本国語大辞典 「一寒」の意味・読み・例文・類語

いっ‐かん【一寒】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( 「一」は「もっぱら」「ひとえに」の意 ) 着物が薄くて寒そうなこと。また、ひどく貧しいこと。赤貧。
    1. [初出の実例]「愚憐禅孝一寒」(出典蔭凉軒日録‐長享元年(1487)閏一一月五日)
    2. [その他の文献]〔史記‐范雎伝〕
  3. ひと冬。
    1. [初出の実例]「Iccanuo(イッカンヲ) シノグ、または、トヲル」(出典:日葡辞書(1603‐04))

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