赤貧(読み)セキヒン

デジタル大辞泉 「赤貧」の意味・読み・例文・類語

せき‐ひん【赤貧】

きわめて貧しくて、何も持っていないこと。
[類語]貧乏貧困貧窮貧苦窮乏困窮困乏困苦生活苦ひん極貧清貧じり貧貧寒じり安どか貧素寒貧すかんぴん不如意ふにょい文無もんな落ち目減退後退下火退潮尻すぼまり廃頽下り坂左前不振先細り下がり目低落廃る廃れる傾く寂れる

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「赤貧」の意味・読み・例文・類語

せき‐ひん【赤貧】

  1. 〘 名詞 〙 きわめて貧しく何一つ持ち物のないこと。極貧。一貧。
    1. [初出の実例]「壁辺主丈開青眼、床上蒲団楽赤貧」(出典:随得集(1388頃)西山偶作)
    2. 「赤貧にして屋破れ、雨漏に沐浴盤(たらひ)を高く釣り、其下に座して書を学べり」(出典:近世畸人伝(1790)五)
    3. [その他の文献]〔南史‐臨汝侯坦之伝〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「赤貧」の読み・字形・画数・意味

【赤貧】せきひん

極貧。無一物。〔南史、斉宗室、臨汝侯坦之伝〕(坦之の従兄翼宗の)家を檢するに赤にして、唯だ質錢の帖子帳簿)數百るのみ。

字通「赤」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android