一揉(読み)ひともみ

精選版 日本国語大辞典 「一揉」の意味・読み・例文・類語

ひと‐もみ【一揉】

  1. 〘 名詞 〙
  2. いちど揉むこと。
    1. [初出の実例]「日ほん一の山すげを、〈略〉たにあらしにひともみもませ」(出典:説経節・をくり(御物絵巻)(17C中)七)
  3. 一挙にはげしくせめたてること。
    1. [初出の実例]「あれが馬はわが馬よりはよはげなるものをと目をかけ、一もみもうでおついて」(出典:平家物語(13C前)九)
  4. 一勝負すること。また、軽く稽古をつけること。
  5. もめごとが一回あること。一回の争いごと。ひと悶着。
    1. [初出の実例]「一もみもんだ跡の名代 闇の夜の使に調使死かかり」(出典:俳諧・武玉川(1750‐76)六)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android