一銭蒸気(読み)いっせんじょうき

日本大百科全書(ニッポニカ) 「一銭蒸気」の意味・わかりやすい解説

一銭蒸気
いっせんじょうき

第二次世界大戦前、東京の隅田(すみだ)川を定期航行していた小型客船。1885年(明治18)4月、隅田川汽船株式会社が営業開始。吾妻(あづま)橋―永代(えいたい)橋間を7区間に分け、乗船料が1区間1銭だったための愛称で、料金改定後もこの名でよばれた。焼玉エンジンの音からポンポン蒸気ともいった。最盛期には年間200万人近くを運んだが、1942年(昭和17)燃料不足で姿を消した。戦後復活した観光用水上バスにわずかにおもかげをとどめる。

[森脇逸男]

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