ぽんぽん蒸気(読み)ポンポンジョウキ

デジタル大辞泉 「ぽんぽん蒸気」の意味・読み・例文・類語

ぽんぽん‐じょうき【ぽんぽん蒸気】

焼き玉エンジンを備えた小型船。走行するときエンジンからぽんぽんと音が出る。河川沿海運送船漁船として使われる。ぽんぽん船。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ぽんぽん蒸気」の意味・読み・例文・類語

ぽんぽん‐じょうき【ぽんぽん蒸気】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「ぽんぽん」は走行する時に出す発動機の音から ) 焼玉(やきだま)エンジンを備えた小さな蒸気船。小型漁船や河川、沿海などの旅客・貨物の運送船に多い。
    1. [初出の実例]「ポンポン蒸汽が時々その水面をどよめかせながら」(出典:小魚の心(1927)〈真杉静枝〉二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

百科事典マイペディア 「ぽんぽん蒸気」の意味・わかりやすい解説

ポンポン蒸気【ポンポンじょうき】

焼玉機関を備えた小型船の俗称。機関の爆発音と排気の噴出状態から,こう呼ばれた。一般に喫水が深く,強力で,港内,河川の通船,引船などに使用された。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android