日本歴史地名大系 「三名引山」の解説 三名引山さんなびきやま 富山県:総論立山連峰三名引山魚津市と宇奈月(うなづき)町の境、立山山脈北部の僧(そう)ヶ岳・駒(こま)ヶ岳山塊と毛勝(けかち)山塊の間、山脈が最も低くなっている地点にそびえる三角形状の山。国土地理院の地図にはサンナビキ山と記す。標高約二〇〇〇メートル。文政二年(一八一九)に黒部峡谷の西鐘釣(にしかねつり)温泉(現宇奈月町)が開かれたときは片貝(かたかい)谷から三名引山を越えて黒部側へ下ったといい、明治三二年(一八九九)登山家吉沢庄作がこの道を通ったときは木呂を横たえて二本の杭で打留めた何百段とかの階段路で、登り詰めた地点をサンナビキと教えられたという(吉沢庄作「黒部随想」)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by