三岔口(読み)さんちゃこう(英語表記)Shan-cha-kou

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「三岔口」の意味・わかりやすい解説

三岔口
さんちゃこう
Shan-cha-kou

京劇曲名。大衆歴史小説『北宋楊家将』の一場を脚色したもの。勇壮な殺陣 (たて) と軽妙な立回りをみごとに組合せた作品として有名。豪傑の焦賛を護送中,一行は三岔山に宿をとる。悪人の宿の主人が焦賛を殺そうとする。そこへ主役の勇士任堂恵が焦賛を救いに現れ,宿の主人と大激闘を演じる。新中国では宿の主人を善人に変え,任堂恵が悪人に間違えられることから激闘を演じるように筋を組替えた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android