上土豊地新田
あげつちとよちしんでん
[現在地名]静岡市豊地・加藤島
安政二年(一八五五)に浅畑沼の南部を開発した新田で、豊地新田ともいう(駿河志料)。幕府領。浅畑沼を水源の一つとする巴川の下流域は庵原郡長尾川・有渡郡吉田川のために川成がひどく、寛政年間(一七八九―一八〇一)代官小野田三郎左衛門の手代山下五四郎が富裕の者に金を拠出させ、その金利で堤を築き、その内側を開墾したのが当地の開発の始まりという(「駿河志料」など)。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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