上宝火砕流堆積物(読み)かみたからかさいりゅうたいせきぶつ

最新 地学事典 「上宝火砕流堆積物」の解説

かみたからかさいりゅうたいせきぶつ
上宝火砕流堆積物

Kamitakara pyroclastic flow deposit

飛驒山脈の西麓,岐阜県高山市上宝町福地付近から高山市周辺にかけて分布する大規模な軽石流堆積物で,噴出時期は更新世中期(約65万年前)。正帯磁(東偏)。噴出地点は福地南方の貝塩火道(原山智ほか,1987)。福地西方の荒城川流域の通称八本原には,火砕流堆積原面が残存。残存している堆積物は1クーリングユニットからなり,堆積物下部十数mと分布域西縁を除いて溶結している。推定堆積域は約500km2で,噴出量は40km3以上。結晶片(30~40容量%)や本質岩片中の斑晶として斜長石石英黒雲母を含み流紋岩組成を示すが,まれにMg質かんらん石・単斜輝石・ハイパーシン・角閃石斑晶を含む縞状軽石が含まれており,苦鉄質マグマの混合現象が生じていたことを示す。また堆積物の基底付近ではサニディンの結晶片が含まれる。金子智幸ほか(1976)命名。岩滝溶結凝灰岩層(斉藤尚人ほか,1984)と同義。

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出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

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