上方者(読み)かみがたもの

精選版 日本国語大辞典 「上方者」の意味・読み・例文・類語

かみがた‐もの【上方者】

〘名〙 上方に生まれ、また、住んでいる人。また、上方の出身者。
浮世草子世間胸算用(1692)四「色の白き事、かしこき事、上方(カミガタ)者にはとても及びがたし」

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デジタル大辞泉 「上方者」の意味・読み・例文・類語

かみがた‐もの【上方者】

上方に生まれ、住む人。上方出身の人。

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世界大百科事典(旧版)内の上方者の言及

【江戸っ子】より

…江戸っ子意識には,一流町人としてのかつての栄光に誇りをもつ意地と張りがみなぎっていた。しかもこの時期には,江戸に支店をもつ上方の大商人たちが大いに金をもうけ,江戸経済界を牛耳っていたので,とくに経済的に没落しつつあるような江戸町人にとって,〈上方者〉への反発は大きかった。そこに金ばなれのよい気風のよさを強調する,江戸っ子意識が成立する背景があった。…

※「上方者」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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