上村源之丞(読み)うえむら げんのじょう

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「上村源之丞」の解説

上村源之丞(初代) うえむら-げんのじょう

?-? 織豊-江戸時代前期の人形遣い
淡路(あわじ)(兵庫県)三条村の淡路人形芝居の家元。慶安4年(1651)阿波(あわ)徳島藩主蜂須賀忠英(はちすか-ただてる)から上村日向掾(ひゅうがのじょう)をゆるされたという。代々上村源之丞を名のった。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の上村源之丞の言及

【淡路人形】より

…これは諸国の巡業をもっぱらとする人形座を利用して,他藩の情勢を探らせるためのものだったともいわれる。その結果,享保・元文(1716‐41)ごろには最盛期を迎え,淡路の人形座を開いたといわれる引田家の子孫である上村源之丞(日向掾)を中心に人形座は40余を数え,人形遣い(役者と呼ぶ)は930人に達したという(《淡路草》など)。しかし,地理的に近い大坂で発達した義太夫系の三人遣いの様式が導入され,演目も大坂で上演されたものばかりとなった。…

※「上村源之丞」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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