上杖郷(読み)かんだけごう

日本歴史地名大系 「上杖郷」の解説

上杖郷
かんだけごう

和名抄」高山寺本は「上」、東急本は「上杖」に作る。上杖は古代の訓はカミツタケであろう。遺存地名とされる現揖斐いび郡大野町の上秋はカンダケとよむ。天平勝宝二年(七五〇)四月六日の仕丁送文(丹裹古文書)に阿漏人大嶋は「美濃国大野郡上荒郷戸主阿漏人小寸戸口」、阿漏君国麻呂は「美濃国大野郡上荒郷戸主牟下百国戸口」とあり、ここにみえる上荒郷が当郷の前身と推測されている。さらに時代をさかのぼり、藤原宮跡出土木簡にみえる「癸未年七月三野大野評阿漏里」まで系譜をたどることができる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む