上栗須村(読み)かみくりすむら

日本歴史地名大系 「上栗須村」の解説

上栗須村
かみくりすむら

[現在地名]藤岡市上栗須

中栗須村の西、北はなか村、西は篠塚しのづか村に接する。一帯は一二世紀前半に成立した高山たかやま御厨に属し、栗須郷と称された。天正一四年(一五八六)正月の中栗須の神明宮造営勧進帳(佐々木文書)に「上ノ郷」とみえ、勧化者九人がいる。寛文郷帳では幕府領・旗本加藤領の二給、田方一二三石五斗余・畑方一八四石四斗余。元禄郷帳では前橋藩領。後期の御改革組合村高帳では旗本赤松領、家数三〇。中山道新町しんまち宿(現多野郡新町)の助郷高三一六石を勤め(享保九年「新町宿助郷帳」田口文書)、文化一二年(一八一五)の尾張藩主帰国の際には御用物御継立場に人足五〇人を出している(「新町宿人馬寄高并継立書上帳」内田文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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