上氷村(読み)かみひがのむら

日本歴史地名大系 「上氷村」の解説

上氷
かみひがのむら

[現在地名]長野市川中島町上氷鉋

村の東部北国脇往還が走り、北は丹波島たんばじま村、西は四ッ屋よつや村、南は今里いまざと村に接し、東は中氷・下氷村が連接する。

長享二年(一四八八)七月の諏訪社下社の春秋宮造宮次第には「氷」とあり、永禄一〇年(一五六七)五月二〇日の武田信玄宛行状(武文書)には「比賀野郷之内」とあり、天正七年(一五七九)の下諏訪春宮造宮帳には「氷郷」、天正一〇年の上杉景勝安堵状(小幡文書)には「日賀野」と記す。元亀三年(一五七二)三月の唯念ゆいねん寺門徒誓詞案(唯念寺文書)には「更級郡氷鉋村」とあり、文禄四年(一五九五)九月二九日の信濃国更級郡川中島内中氷下氷御検地帳(青木文書)には村名が中・下となっているので、この頃から上・中・下の三村になったものと思われる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android