上海の魯迅公園(読み)シャンハイのろじんこうえん

世界の観光地名がわかる事典 「上海の魯迅公園」の解説

シャンハイのろじんこうえん【上海の魯迅公園】

中国の上海市の北西部に広がる公園。当初は「虹口(ホンキュウ)公園」と呼ばれ、清時代の1896年に上海共同租界工部局が租界の外にあった農地を取得して造営した。イギリス人園芸家によって設計されたため、西洋式庭園であり、賭博場も設置されていた。1927年に魯迅(ろじん)(ルーシュン)が広州から上海へ移住したときの住居は虹口公園傍の大陸新村で、生前は公園を散策していた。そのため別のところに埋葬されていた魯迅の棺は、1956年、虹口公園に改葬された。さらに公園内に魯迅紀念館や魯迅記念亭が建設され、1988年には「魯迅公園」に改称された。

出典 講談社世界の観光地名がわかる事典について 情報