下家司(読み)シモケイシ

デジタル大辞泉 「下家司」の意味・読み・例文・類語

しも‐けいし【下家司】

《「しもげいし」とも》家司の中で下級の者。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「下家司」の意味・読み・例文・類語

しも‐けいし【下家司】

  1. 〘 名詞 〙 貴族の家の家務を執る家司のうち下級の者。しもの家司。
    1. [初出の実例]「守(かみ)もとに、やがて殿のしもけいしそへてくだし遣はす」(出典:宇津保物語(970‐999頃)楼上下)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の下家司の言及

【家司】より

…ただし,ときとして摂関家政所で家司らが国政を議したとする〈政所政治〉なる把握が行われることがあるが,誤解というべきであり,家司らの任務は貴族家の家政の範囲に限られていたとみるべきである。上家司,下家司を称することがあるが,家令,別当が上家司に当たり,それ以外が下家司である。鎌倉幕府の政所,侍所,問注所なども家司制の展開として理解され,評定衆や引付衆を家司と称している。…

※「下家司」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android