下延ふ(読み)シタハウ

デジタル大辞泉 「下延ふ」の意味・読み・例文・類語

した‐は・う〔‐はふ〕【下延ふ】

[動ハ下二]《「した」は心の意》心の中でひそかに思う。
夏麻なつそ引く宇奈比うなひをさして飛ぶ鳥の至らむとそよが―・へし」〈・三三八一〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「下延ふ」の意味・読み・例文・類語

した‐は・う‥はふ【下延】

  1. 〘 自動詞 ハ行下二段活用 〙 ( 「した」は心の意 ) 人知れず思う。心のうちに恋しく思う。
    1. [初出の実例]「さゆり花後(ゆり)も会はむと之多波布流(シタハフル)心しなくは今日も経めやも」(出典万葉集(8C後)一八・四一一五)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android