下延(読み)したばえ

精選版 日本国語大辞典 「下延」の意味・読み・例文・類語

した‐ばえ ‥ばへ【下延】

〘名〙 (動詞「したはう(下延)」の連用形名詞化。「した」は心の意) ひそかに思いを寄せること。心のうちに恋しく思うこと。
万葉(8C後)一四・三三七一「足柄の御坂かしこみくもり夜の吾(あ)が志多婆倍(シタバヘ)言出(こちで)つるかも」

した‐は・う ‥はふ【下延】

〘自ハ下二〙 (「した」は心の意) 人知れず思う。心のうちに恋しく思う。
※万葉(8C後)一八・四一一五「さゆり花後(ゆり)も会はむと之多波布流(シタハフル)心しなくは今日も経めやも」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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