デジタル大辞泉 「言出」の意味・読み・例文・類語 こと・ず〔ことづ〕【言▽出】 [動ダ下二]《「こといず」の音変化》言い出す。発言する。「―・でしは誰が言ことなるか」〈万・七七六〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「言出」の意味・読み・例文・類語 いい‐だしいひ‥【言出】 〘 名詞 〙① ほかの人の言う前に言い始めること。初めて言うこと。首唱。[初出の実例]「まづいいだしだから北八てめへ口明をしろ」(出典:西洋道中膝栗毛(1870‐76)〈仮名垣魯文〉九)② 話や歌の最初の文句。冒頭のことば。[初出の実例]「して、今の歌のいひだしは、なんであったぞ」(出典:狂言記・萩大名(1660)) こと‐で【言出】 〘 名詞 〙 ことばに出すこと。言い出すこと。こといで。[初出の実例]「我が夫子(せこ)が 今朝の古止天(コトデ)は 七絃(ななつを)の 八絃(やつを)の琴を 調べたる如や」(出典:東遊(10C後)二歌) いい‐いでいひ‥【言出】 〘 名詞 〙① 口に出して言うこと。言い表わすこと。また、その言葉や歌。② 言いながら外に出て行くこと。[初出の実例]「昼のほどのおぼつかなからむことなども、いひいでにすべり出でなんは」(出典:枕草子(10C終)六三) こと‐いで【言出】 〘 名詞 〙 口に出していうこと。言い出すこと。ことで。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例