下糸生村(読み)しもいとうむら

日本歴史地名大系 「下糸生村」の解説

下糸生村
しもいとうむら

[現在地名]朝日町下糸生

丹生山地内、天王てんのう川の支流越知おち川流域の糸生谷にある。中世は京都北野神社領であったという(福井県史)。文明一〇年(一四七八)一二月二五日付「越知山年中行事」(越知神社文書)に「糸生郷」がみえる。糸生郷は慶長一一年(一六〇六)頃の越前国絵図に「伊藤郷」(高二〇七六・三八五石)とあるものと思われ、伊藤郷は正保郷帳で上糸生・下糸生・天谷あまだん真木まき小河おがわ大谷おおたに小倉おぐら小倉大畑おぐらおおばた中野なかの宿堂しゆくどう別所べつしよ別畑べつばた白滝しらたき(現福井市)の各村に分れた。

正保郷帳によれば当村は田方二七三石余・畠方一四〇石余。初め福井藩領、元禄一〇年(一六九七)葛野藩領、のち幕府領となり、享保五年(一七二〇)鯖江藩領。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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