不毛の地(読み)ふもうのち(その他表記)Barren Ground

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「不毛の地」の意味・わかりやすい解説

不毛の地
ふもうのち
Barren Ground

アメリカの女流作家エレン・グラスゴー小説。 1925年刊。バージニア州の貧しい農家に生れた女性ドリンダ・オークリーが初恋に破れ,父親に死なれ,不幸な男性遍歴を経ながら父親の残した不毛の地を豊かな土地に回復しようと努める物語

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世界大百科事典(旧版)内の不毛の地の言及

【グラスゴー】より

…バージニア州リッチモンドの上流社会の娘に生まれたが,感傷主義を排しリアリスティックな目で,南北戦争前から現代に至る南部の社会的変遷,風俗を描き,地方主義作家の代表的な一人に数えられる。代表作《不毛の地》(1925)は不毛の地に打ち勝つたくましい女性を描く。南部の伝統を風刺した《このわれらの生に》(1941)でピュリッツァー賞を受ける。…

※「不毛の地」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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