日本歴史地名大系 「与路島村」の解説 与路島村ゆるしまむら 鹿児島県:大島郡瀬戸内町与路島村[現在地名]瀬戸内町与路(よろ)与路島を村域とする。集落は与路島水道の入江に臨む。「おもろさうし」第一三に「与路」とみえる。西(にし)間切実久(さねく)方のうち。正保琉球国絵図に「西間切之内よろ村」とみえるほか、内陸に「このみね」、海岸部に「大瀬」「立瀬」「しよひやの崎」(潮早之鼻であろう)、「うす瀬」「小平瀬」「一ツ瀬」「ぬり瀬」および立神がみえる。また西之古見(にしくみ)湊から「よろノ島」まで海上六里とあり、湊の機能が置かれていたことが知られる。寛文八年(一六六八)の琉球国郷帳でも西間切一一ヵ村のうちとして「よろの島」とある。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報