精選版 日本国語大辞典 「世付」の意味・読み・例文・類語
よ‐づ・く【世付】
〘自カ四〙
① 世間一般と変わるところのない状態になる。世間なみになる。
② (世間普通の)結婚をする。世間なみに結婚生活を送る。
※宇津保(970‐999頃)俊蔭「いまさらになでうよづいたるめをか見む」
※宇津保(970‐999頃)蔵開上「かの君も、いまはよづき給にければ〈略〉いとけぢかくものなどのたまひき」
④ 男と女の間柄に関係する。色恋に関連する。
⑤ 俗世間の汚れに染まる。俗っぽくなる。
よ‐づかわし ‥づかはし【世付】
※源氏(1001‐14頃)夕霧「けだかうもてなし聞えむと、おぼいたるに、よづかはしう、軽々しき名の立ち給ふべきを」
よづかわし‐げ
〘形動〙
よづかわし‐さ
〘名〙
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