世説(読み)セセツ

精選版 日本国語大辞典 「世説」の意味・読み・例文・類語

せ‐せつ【世説】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙 世上の風説。世間のうわさ。
    1. [初出の実例]「仍不傍親嘲哢、粗識世説之虚実、式当芻蕘之咲具」(出典:文正記(1466))
  2. [ 2 ]せせつしんご(世説新語)」の略。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の世説の言及

【世説新語】より

…おおむね後漢末から南朝宋初にかけての名士たちの逸話や人物批評を集めた書で,当時の社交界に行われた〈清談〉の雰囲気をよく伝えている。梁の劉孝標(462‐521)が異聞を集めて注を作り,唐代までは単に《世説》または《世説新書》とよばれた。日本で流行した本は明代に補われた《世説新語補》20巻本に拠るが,3巻本からも離れて後世の挿話を多く加えたものである。…

※「世説」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android