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両性水酸化物 リョウセイスイサンカブツ

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

両性水酸化物
りょうせいすいさんかぶつ
amphoteric hydroxide

水酸化物のうち、酸に対しては塩基として作用し、塩基に対しては酸として作用するものをいう。水酸化物を脱水すると酸化物になるので、両性酸化物が水和して水酸化物になったものが両性水酸化物であると考えてよい。両性水酸化物は酸の形式でも書け、それぞれの酸および塩基の塩が知られている。たとえば水酸化亜鉛Zn(OH)2は亜鉛酸H2ZnO2、水酸化スズSn(OH)4はスズ酸H4SnO4と書くことができるが、実際にもそのように働く。[中原勝儼]

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世界大百科事典内の両性水酸化物の言及

【水酸化物】より

…狭義には,陰イオンとしての水酸化物イオンhydroxide ion OHを含む,一般式M(OH)n(n=1,2,3,4など)であらわされる化合物を指す。広義には,金属イオンの水和酸化物hydrous oxide,水和水酸化物hydrous hydroxide,酸のみならずアルカリとも反応する両性水酸化物amphoteric hydroxide(たとえばアルミニウム,スズ,ヒ素の水酸化物Al(OH)3,Sn(OH)4,As(OH)3など)も含まれる。組成からみれば水酸基を含むようにはみえるが,実際には酸である非金属酸化物(たとえばホウ酸B(OH)3=B2O3・3H2O)や,ある種の金属酸化物(たとえばクロム酸CrO2(OH)2=H2CrO4=CrO3・H2O)などは水酸化物とは呼ばない。…

※「両性水酸化物」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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