中之番町(読み)なかのばんちよう

日本歴史地名大系 「中之番町」の解説

中之番町
なかのばんちよう

[現在地名]津市大門だいもん

観音寺門前の町人町で、大門町の南に続く。岩田いわた川南津興つおき村地内に、江戸後期まで観音寺や大門・中之番の地名が残り、天正八年(一五八〇)織田信包により移された中之番町の故地という。寛永元年(一六二四)の町年寄推挙文書(津市史)に、津町二二町の一つとして名を列する。主要商人が軒を連ね、元禄一一年(一六九八)調べの津町人分限帳(草蔭冊子)に雲出屋安兵衛・鎌屋長次郎・油屋仁太夫・雲出屋与次右衛門・兵丹屋理右衛門らが名を連ねる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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