中和コイル(読み)ちゅうわこいる(その他表記)neutralization coil

日本大百科全書(ニッポニカ) 「中和コイル」の意味・わかりやすい解説

中和コイル
ちゅうわこいる
neutralization coil

電話線などの屋外から引き込まれる低電圧の信号線は、雷や電力線から高い誘導電圧を受ける場合があるが、その際、誘導電圧の侵入を防止する目的で使われる一種のコイルをいう。信号が交流であれば変圧器を使うが、直流の場合は中和コイルが使われる。二巻線用を例にとる。このコイルに同一方向に電流が流れると、磁束は同一方向に発生して高インピーダンスとなり、逆方向電流では磁束が打ち消されてインピーダンスは零になるように構成されている。したがって受信側にコンデンサーを対地間に接続すれば、誘導電圧が外部から侵入しても受信セットにはほとんど印加されない。また信号電流は二つのコイルを逆方向に流れるから、インピーダンスは零となり、中和コイルがないのと同様になる。

[岡村正巳]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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