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磁束 じそくmagnetic flux

翻訳|magnetic flux

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

磁束
じそく
magnetic flux

磁場内に閉曲線Cを縁とする任意の曲面Sを考え,その上の各点における法線方向 (単位ベクトル n ) への磁束密度 B の成分を全面積について積分したもの。すなわち磁束 Φ となる。dS は曲面Sの面要素。磁束の SI単位はウェーバガウス単位はマクスウェルで,1Wb=108Mx である。磁束 Φ が時間的に変化すると曲線Cには -/dt (SI単位) の起電力が誘導される。

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デジタル大辞泉の解説

じ‐そく【磁束】

磁界の中のある垂直断面を通る磁力線の量。単位はウェーバ。

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百科事典マイペディアの解説

磁束【じそく】

磁束密度B〔Wb/m2〕の磁場の中に,この磁場と垂直な断面S〔m2〕を考えたとき,B×Sを磁束という。磁束の単位は国際単位系ではウェーバー,CGS電磁単位ではマクスウェル
→関連項目ガウス(単位)電磁誘導

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世界大百科事典 第2版の解説

じそく【磁束 magnetic flux】

磁束密度をある断面にわたって積分したもの。磁心でつくった磁気回路では一定の磁束を回路に沿って運ぶ。磁束が時間とともに変化すると,そのまわりに巻いたコイルには磁束の時間変化の割合に比例した起電力を生ずる。これを電磁誘導の法則という。磁束の単位はMKSA単位ではWb,ガウス単位,CGS電磁単位ではマクスウェル(Mx)を用いる。ジョセフソン効果や電子線干渉などでは,磁束が量子化された磁束量子を単位として現れる。

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大辞林 第三版の解説

じそく【磁束】

磁場中の各点にはたらく力の様子を示す磁束線(磁束密度のベクトルが接線になる曲線)の集まり。単位はウェーバ(記号 Wb)。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

磁束
じそく

磁束密度または磁気誘導をその方向に垂直なある面積について積分した量をいう。単位はCGS単位系ではマクスウェル(記号Mx)、MKS単位系またはSI単位系(国際単位系)ではウェーバー(記号Wb)である。コイルの中を通過する磁束が時間とともに変化すると、その変化の割合に比例した電圧がコイルの両端の間に生じる(電磁誘導の法則)。その電圧の向きは、それによって流れる電流の生ずる磁場が磁束の変化を妨げるような向きである。これをレンツの法則という。
 磁束は永久磁石またはコイルに流れる電流によってつくられる。軟鉄または軟磁性体でつくった一周回路に磁束を還流させるとき、この回路を磁気回路といい、電流回路と比較すると、永久磁石または電流の流れているコイルは電池に、また磁束は電流に対応する。磁気を利用する装置では、一般にこのような磁気回路が使われている。
 磁束の最小単位を磁束量子といい、その値は2.07×10-15Wbである。スクイッド(SQUID)とよばれる精密磁束計は、超伝導線でつくった回路の一部の接合部(ジョセフソン接合という)を通って電子対(つい)(クーパー対という)が通過するとき、回路を通過する磁束が磁束量子だけ変化することを利用して、その数を数えて、磁束を精密に測定する装置である。[近角聡信]

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